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芝生生活ではDIYによる芝生の植え方や、手入れ方法を紹介しています。

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芝生生活
芝生の種類

芝生の種類と選び方・購入日本芝と西洋芝の失敗しない選び方

芝草には多くの種類がありますが、原産地によって「日本芝」や「西洋芝」と呼ばれています。日本芝は昔から日本に自生していた芝草で、西洋芝はヨーロッパなどから日本に輸入された芝草です。さらに、成長する気温によって「暖地型」と「寒地型」に分けることができます。

●暖地型:春から秋にかけて成長する芝草
●寒地型:春と秋に成長する芝草

日本芝には暖地型しかありませんが、西洋芝には暖地型と寒地型があります。暖地型と寒地型については、植える地域によって育たない種類があるので注意が必要となります。もし選ぶのに悩んでしまったら、高麗芝を選んでおけば間違いないと思います。

日本芝

日本芝は、昔から日本に自生していただけあって、高温多湿な日本の気候でも育てやすい種類です。春から秋にかけて育つ暖地型で、冬になれば枯れてしまいます(冬枯れ)。春になれば再び新芽が生えてきて緑の芝生を作ります。

高麗芝(コウライシバ)

Zoysia.matrella

初めて芝生を植える場合は、安心して育てられる高麗芝がおすすめです。

高麗芝は暑さ、踏圧、病気に強く管理も簡単なため、日本で一番植えられています。一般家庭の庭はもちろん公園、校庭、スポーツ施設、ゴルフ場などでも植えられています。(北海道を除く)

ホームセンターなどで売られている芝生は、ほとんどが初心者でも植えやすい高麗芝です。

TM9(ティーエムナイン)

Zoysia.matrellaの品種改良

予算に余裕があるならTM9がおすすめです。

TM9は、トヨタ自動車が高麗芝を品種改良して販売している芝草です。草丈が高麗芝に比べて半分程度しかなく、芝刈りや肥料などの管理の手間が省けることが特徴です。

購入価格が高麗芝に比べて3倍程度となるのですが、育てやすさと手入れが簡単なことから、自宅の庭にTM9を植える人が増えています。

姫高麗芝(ヒメコウライシバ)

Zoysia.matrellaの一種

綺麗な芝生を作りたい場合は、姫高麗芝を選びましょう。

高麗芝の品種の中でも、葉の幅が2mm以下の品種を「姫高麗芝」と呼んでいます。姫高麗芝は葉が細くて繊細。そして葉色の鮮やかさが特徴。密度が高くなるので絨毯のような綺麗な芝生の庭を作ることができます。

ただし、成長が早いため、芝刈りや肥料が多く必要となります。また病気になりやすいので、高麗芝と比べると育てるのはやや難しくなります。

野芝(ノシバ)

Zoysia japonica Steud

野芝は見栄えが悪いので、一般家庭の庭には向いていません。

野芝は山や野原などに広く自生しています。他の種類と比べて葉が大きく密度が荒いので、一般家庭の庭で植えられることは少ないです。そのため見栄えを気にしないゴルフ場のラフや道路の法面などで、緑化目的で使用されています。

西洋芝

海外(主にヨーロッパ)などから日本に輸入されてきた芝生のことを「西洋芝」と呼びます。原産地が海外のため日本の気候に適していない品種もあり、日本芝に比べて育てるのが難しくなります。

西洋芝には、春から秋にかけて成長する「暖地型」と、春と秋に成長する「寒地型」があります。選び方を間違うと「育たない」「枯れてしまった」という結果になるので、西洋芝の品種選びは慎重にしましょう。

日本芝との大きな違いは、種子を蒔いて植える事ができることです。そのため、インターネットで手軽に種子を購入できる現在では、自宅の庭に西洋芝を植える方も増えてきました。

暖地型西洋芝

春から秋にかけて生長する西洋芝を「暖地型西洋芝」と呼びます。生長する気温は25℃〜30℃です。

暖地型西洋芝は、日本芝とほぼ同じ特徴を持っていますが、日本芝よりも生長するスピードが早いので、芝刈りや肥料などの管理の手間が必要となります。

バミューダグラス類

Bermudagrass

バミューダグラス類は日本芝と同じような特徴を持っており、細い葉と濃い緑の芝生を作ることができます。

踏まれることに強く、スポーツ施設などにもよく利用される芝草です。暖地型芝生の中では世界で最も多く植えられています。

成長が早いために、芝刈りや水やりが多く必要となるので、一般家庭の庭に植える場合は、管理に十分手間をかけられることを前提で選んでください。

ティフトン類

Bermudagrassの一種

ティフトン類は成長スピードが早いので、少しの芝で広い面積の芝庭を作ることができます。そのため低予算で芝生を作ることができ、ゴルフ場や校庭などでよく植えられています。

繁殖力が強く、夏の生長が旺盛なため芝刈りの回数が多くなりますが、回復力が強い為、人に踏まれても枯れにくいなどの特徴があります。

ただし、成長するためには、日光が1日5時間以上必要となるので、日当たり条件が悪い庭で育てるのには向いていません。

ウィーピングラブグラス

weeping lovegrass

ウィーピングラブグラスは、成長すると25〜50cmまで育ち、一般的には雑草として認識されています。そのため一般家庭の庭に植えることはおすすめできません。

道路の法面や土砂崩れの防止などで日本全国で使われているので、目にする機会も多いと思いますが、観賞用やスポーツターフとしての選択肢ではありません。

寒地型西洋芝

春と秋に生長する西洋芝を「寒地型西洋芝」と呼びます。寒地型西洋芝が生長する気温は15℃~20℃です。比較的低い気温でも生長するので、北海道などでは、一年中緑の芝生をつくることができます。

ただし、夏の暑さには弱いので、関東、関西、九州などの温暖な地域では、夏の暑さに耐えられずに枯れてしまいます。

ブルーグラス類

Poa/イネ科 イチゴツナギ亜科 イチゴツナギ属

ブルーグラス類は、世界で最も栽培されている寒地型芝草です。ブルーグラス類の中でも「ケンタッキーブルーグラス」が一番人気があります。

葉が細く成長力が強いので、密度が高くて綺麗な芝生をつくることができますが、病気になりやすいなどのデメリットもあります。

寒地型なので、北海道や東北の寒冷地でしか育てることはできませんが、品種改良によって比較的温暖な地方でも育てることができる品種もあります。

ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis)以外にも、アニュアルブルーグラス(Poa annua)やラフブルーグラス(Poa trivialis)などの種類があります。

ベントグラス類

Agrostis/イネ科 コヌカグサ属

ベントグラス類は、柔らかく繊細な葉で絨毯のような芝生を作ることができます。そのため芝生の王様とも呼ばれています。

しかし、暑さや高い湿度に弱いために、夏に枯れやすく病気にもかかりやすいので、管理が難しい上級者向けの芝生と言えるでしょう。

ベントグラス類の中では、クリーピングベントグラスのペンクロスという品種が有名です。

フェスク類

Festuca/イネ科 ウシノゲグサ属

フェスク類は、寒地型西洋芝の中でも比較的暑さに強いので、暖かい地域で常緑の芝生に挑戦してみたい人におすすめです。

気温して適応力があり、暖地型と寒地型の両方の特徴を持っています。そのため擦り切れや乾燥に強いので、法面緑化やスポーツターフにも使用されていますが、一般家庭の庭にも植えられることがあります。

フェスク類には、葉の幅が広めの「トールフェスク」と葉の幅が狭い「ハードフェスク」の種類があります。

ライグラス類

Lolium/イネ科 ウシノケグサ亜科 ドクムギ属

ライグラス類は、寿命が短く一般家庭の庭には向いていない芝草です。

成長スピードが早いため、牧草としての栽培が多いのですが、温暖な地域で常緑の芝生を作るための「ウィンターオーバーシード」によく使われます。

ライグラス類には、イタリアン種とペレニアル種がありますが、両方とも牧草としての利用がメインであり、一般的には雑草として認識されています。

地域によって育てられる種類が異なります

日本の国土は南北に長いので、地域によって育てられる種類も異なってきます。お住いの地域や庭の日当たり・風通し・土壌などの環境によっては「元気に育たない」「枯れてしまった」「病気になってしまった」などという結果になるので、芝生選びは慎重にしましょう。

もし選ぶのに悩んでしまったら、高麗芝を選んでおけば間違いないと思います。(寒冷は除く)

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芝生の植え方

芝生の植え方(張り方)上手な植え方と植える時期、整地方法、土作り

芝生の植え方には、張り芝と呼ばれる切り芝(マット芝)を使った植え方と、種まきで育てる方法、ポット苗による「鳥取方式」などがあります。このサイトでは主に、DIYによる張り芝の植え方を紹介しています。暗渠排水の実践レポートも掲載しているので参考にしてください。

植え方の種類
植え方 メリット デメリット
張り芝 完成するまでが早い 切り芝の購入費用がかかる
種から植える 低コストで芝生を作りことができる 完成するまで時間がかかる
ポット苗(鳥取方式) 低コストで芝生を作ることができる・維持管理も低コスト 完成するまで時間がかかる

それでは、それぞれの植え方の特徴を見ていきましょう

張り芝で植える

切り芝を並べて芝生を植える方法を「張り芝」と呼びます。切り芝とは、ホームセンターなどで長方形にカットされて販売されている芝生のことです。

この切り芝を、芝生の床土の上に並べて芝生を植えます。作業の流れは、まずは床土づくり(整地作業)、次に芝張り作業、最後に目土入れと散水作業を行います。

床土づくり

芝生を上手く育てるためには、柔らかい土壌を作る必要があります。最低でも15cmほどの深さまで土を耕して、石や雑草を取り除いておきましょう。大きな石がなく、粘土質の土壌でなければ土壌づくりは簡単にできます。

耕した土には、元肥としてバーク堆肥、油粕、鶏糞などの有機肥料を混ぜます。これを床土と呼びます。

床土として最適なのは砂の多い土です。粘土質の土だと水はけが悪くなって、枯れや病気の原因となったり、根の伸びの障害になります。もし水はけが悪い土壌の場合は、パーライトなどの土壌改良材を床土に混ぜることで、水はけを改善することができます。

芝張り作業

芝張り作業は、床土の上から切り芝を並べるだけで簡単にできます。高麗芝や姫高麗芝の切り芝はホームセンターで手軽に購入することができます。TM9や西洋芝であればインターネット通販で購入することができます。

切り芝の並べ方にはいくつかの方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあるので、芝生が完成するまでの時間を優先するのか、予算を優先するのかを考慮して決めてください。

切り芝の並べ方の種類
並べ方 メリット・デメリット
べた張り 費用がかかるが仕上がるまでの期間が短い
目地張り 費用と仕上がるまでの期間のバランスが良い
市松張り 費用は安いが仕上がるまでに時間がかかる

それでは、それぞれの並べ方の特徴を見ていきましょう

べた張り(全面張り・平張り)

べた張り(全面張り・平張り)

べた張りは、最短で芝生が完成するが、費用がかかる並べ方です。目地(つなぎ目)が十字にならないように半分ずつづらしながら、隙間なく並べていきます。

芝張り後にすぐに芝生を楽しめますが、隙間なく切り芝を並べる必要があるため、購入する切り芝の数が多くなり費用がかかります。

目地張り

目地張り

切り芝と切り芝の隙間を少し開けて並べる、最も一般的な張り方です。切り芝を3〜4cmほどの隙間をあけて並べていきます。べた張りと同じように、目地(つなぎ目)が十字にならないように半分ずつづらします。

隙間を開けた部分には目土を入れるので、芝生が完成するまで少し時間がかかりますが、費用と仕上がりまでの時間がバランスの良い並べ方です。

市松張り

市松張り

市松模様のように一つ飛ばしで並べる方法を市松張りと呼びます。必要な芝生の量が、ベタ貼りに比べて半分になるので、もっとも経済的な芝生の並べ方です。

置かない部分には目土を入れます。この部分に芝生が生えるまでに時間がかかるので、完成するまで気長に待てない人にはおすすめ出来ない並べ方です。

目土入れ

切り芝を並べ終わった後には目土を入れます。芝生用の目土はホームセンターなどで購入するか、山砂などの砂質の土を使用します。

切り芝と切り芝のつなぎ目や隙間には、しっかりと目土を入れて、目地と芝生の面が同じ高さになるようにします。その後、レーキやホウキを使って、芝生全体にうっすらと目土をかけます。

目土入れが終わった後は、芝生の根まで水が届くようにたっぷりと散水します。芝生を植えたあとしばらくは、芝生が乾燥しやすいので、こまめに散水作業を行ってください。

植える時期

高麗芝などの暖地型は、3月〜5月に植えるのが最適です。生長が活発になる3月〜5月に植えることで、根付くまでの時間を短くできます。また6月に入って梅雨になることで、水やりの手間も省くことができます。

夏に植えることはおすすめできません。植えたばかりの時期は根付いていないので乾燥しやすく、夏の暑さで枯れてしまう可能性があるからです。そのため、もし夏に植える場合は、乾燥しないように十分注意しながら毎日水やりを行う必要があります。

高麗芝を植える時期の比較
1月 高麗芝を植えるのに適していない
2月 高麗芝を植えるのに適していない
3月 後半からが高麗芝を植えることができる
4月 高麗芝を植えるのに最適な時期
5月 高麗芝を植えるのに最適な時期
6月 梅雨入りの前であれば芝生が可能
7月 高麗芝を植えるのに適していない
8月 高麗芝を植えるのに適していない
9月 高麗芝を植えるのに適している
10月 高麗芝を植えるのに適していない
11月 高麗芝を植えるのに適していない
12月 高麗芝を植えるのに適していない

暗渠排水

土壌の水はけを改善する方法として、床土に土壌改良剤などを混ぜる方法もありますが、根本的に解決する方法として、暗渠排水を設置する方法があります。

暗渠排水は、地面の中に透水性のあるパイプを設置して、人工的に水の流れる川をつくる方法です。パイプを設置するために労力は必要になるが、DIYでも簡単に施工することができます。粘土質の土壌に植えたい場合は、暗渠排水の設置を検討してみると良いでしょう。

種まきで植える

西洋芝の中には、種子を蒔いてから植え付けが出来る種類があります。種まきで芝生を植える場合は、張り芝に比べて半分以下の予算で植えることができますが、全面に芝生が完成するまでは時間がかかる方法です。尚、日本芝などの高麗芝は種まきで植えることは出来ません。

ティフトン芝をポット苗で植える(鳥取方式)

ティフトン芝はバミューダグラスを品種改良した芝生のため、種子では流通せずポットで育成したポット苗が販売されています。このポット苗を、1平方メートルに約4個ずつ植え付けて芝生を作る方法があります。

ポット苗で植える最大のメリットは、初期の導入コストが圧倒的に安くなることです。張り芝で植える場合に比べて1/10程度のコストで芝生を作ることができます。しかも、ティフトン芝は匍匐茎の成長が早い特性があり、植え付けの時期にもよりますが、2〜3ヶ月で全面の芝生を作ることができます。(植え付けは6月下旬がおすすめ)

鳥取方式®とは?

ポット苗による芝生の植え方で有名なのが鳥取方式®です。鳥取方式®はNPO法人グリーンスポーツ鳥取(以下GSTという)の進める芝生化の手法です。特許庁にも商標登録されています。

学校の校庭や公園などを、低い導入コストと必要最小限の維持管理で芝生化できるので全国に広まっています。ちなみに、鳥取方式®には「自然に生える草を利用する方法」「ポット苗の植え付けによる方法」「ロール芝による方法があり、必ずしも「鳥取方式®=ポット苗方式」ではありません。

ウィンターオーバーシード

温暖な地域で主流となっている暖地型芝生は、冬には枯れて茶色くなるため、一年中緑の芝生を楽しむ事ができません。そこで、秋に暖地型芝生の上から寒地型芝生の種を蒔いて、冬の間は寒地型芝生を育てる方法があります。この方法をウィンターオーバーシードと呼びます。

高麗芝や姫高麗芝はウィンターオーバーシードには向いていないため、ティフトンやバミューダグラスなどの、成長力が強い暖地型西洋芝をベースにすることをおすすめします。

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芝生の手入れ・育て方のコツ

芝生の手入れ・育て方のコツ毎月の管理方法から、元気に育てる方法まで

芝生を植えるだけでは、見栄えの良い綺麗な芝生を維持することはできません。日頃からこまめに手入れをして愛情を込めて育てないといけません。

手入れの基本は、水やり、芝刈り、除草作業です。この作業をしないと雑草だらけの見栄えが悪い芝生になってしまうばかりか、芝生が元気に育たなくなり、最悪の場合芝生を枯らしてしまうこともあります。

また、定期的な肥料やエアレーション・サッチングなどの更新作業も、綺麗な芝生を維持するために必要な手入れです。

水やり

芝生は、乾燥する日が続くと枯れてしまいます。そこで乾燥しないように、定期的に水やりをする必要があります。

水やりの回数や量は、種類、季節や気温、土壌の水はけ、風通しなどによって異なります。例えば、高麗芝の場合は、春は3~4日に一回、夏は1〜2日に一回を目安に散水作業を行います。梅雨の時期は雨が降るので基本的に水やりの必要はありません。

水やりの方法

芝生の葉が丸まって細く見えるようであれば、乾燥している状態なので水やりが必要です。水やりは地面深くまで十分に水が染み込むまでたっぷりと散水をしてください。芝生の表面をさっと濡らすだけの水やりでは根から水分を吸収できません。

芝生の場合は、鉢植えや植栽と違って、水を撒く範囲が広いので、ジョウロなど散水するのではなく、ホースに散水ノズルをつないで散水します。広い面積の場合は、スプリンクラーを使うと効率的に水やりが出来るのでおすすめです。

水やりの時間

水やりは、早朝に行うのが基本です。早朝の水やりが無理な場合は夕方に行ってください。

水やりを避けたい時間帯は昼間です。春や秋の比較的涼しい時期は、昼間に水やりをしても大きなトラブルには繋がらないのですが、真夏の昼間の水やりは危険です。気温が高く日差しが強い時間帯に水やりをすると、芝生に水をかけると同時に水分が蒸発を始めるので、蒸し風呂状態になってしまいダメージを与えてしまいます。

水やりの回数

水やりの回数は、季節、地域、植えている芝生の種類などによって異なってきます。乾燥に強い高麗芝の場合は、比較的水やりの回数も少ないのですが、西洋芝など暑さに弱い品種は、乾燥しないようにこまめに水やりをする必要があります。

下記に、高麗芝の水やり回数の目安を紹介します。

春の水やりの目安(高麗芝)

基本的に水やりの必要はありません。乾燥した日が続くようであれば、3~4日に一回を目処に水やりをしてください

夏の水やりの目安(高麗芝)

水不足で芝生が枯れないように注意が必要です。1〜2日に一回を目処に水やりをしてください。猛暑日が続くようであれば毎日の水やりが必要です。熱帯夜になりそうな場合は、夕方の水やりは避けたほうが無難です。芝生が蒸し風呂状態になるからです。

秋の水やりの目安(高麗芝)

基本的に水やりの必要はありません。乾燥した日が続くようであれば、3~4日に一回を目処に水やりをしてください

冬の水やりの目安(高麗芝)

冬の高麗芝は休眠期に入っているので、基本的に水やりの必要はありません。

芝生の水やり回数まとめ
1月 休眠期のため水やりの必要はありません
2月 休眠期のため水やりの必要はありません
3月 休眠期のため水やりの必要はありません
4月 基本的には水やりの必要はありません。晴れの日が続いて芝生が乾燥している場合は水やりをしてください
5月 週に1~2回を目安に水やりをしてください
6月 週に1~2回を目安に水やりをしてください。梅雨時期は水やりの必要がありません
7月 週に1~2回を目安に水やりをしてください
8月 週に2〜3回を目安に水やりをしてください
9月 週に1~2回を目安に水やりをしてください
10月 基本的には水やりの必要はありません。晴れの日が続いて芝生が乾燥している場合は水やりをしてください
11月 休眠期のため水やりの必要はありません
12月 休眠期のため水やりの必要はありません

芝刈り

芝生を短く刈り込むことを、芝刈りといいます。芝刈りは芝生の手入れの基本といっても過言ではありません。

芝生を放置しておくと直ぐに伸びてしまい、見栄えが極端に悪くなってしまいます。また伸びた風通しや水はけが悪くなってしまい、病害虫の原因になってしまうので、伸びたら短く刈り込む必要があります。

芝生は上に伸びようとしているのに短く切られてしまうと、こんどは横に伸びようとします。この特性を利用して、こまめに芝刈を行うことで、密度の高い綺麗な芝生を作ることができます。

芝刈りの方法

一般的には芝草が30mm~40mmまで伸びたら、20mm程度に短く刈り込みます。刈高が調整できる芝刈り機をお使いの場合は、お好みで高さを決めても大丈夫です。

ただし、伸び過ぎた芝生を一度に短く刈ってしまうと「軸刈り」になってしまうので注意が必要です。

芝生には茎の部分に成長点という物があり、生長点から先で生長します。この生長点より下で刈ってしまうことで、枯れたような見た目になってしまい、新芽が出にくくなってしまいます。

もし伸びすぎてしまったら、一度に短く刈るのではなく、少しずつ数回に分けて短く刈っていくことで、軸刈を避けることができます。

芝刈りの回数

芝生が生長期に入ると芝刈りが必要となります。また、気温が上がり成長が旺盛になるにつれて、芝刈りの回数が多く必要となります。

基本的には、芝生の成長に合わせて芝刈りを行います。例えば高麗芝の場合だと、春と秋は2週間〜3週間に1回芝刈りが必要となります。芝生が旺盛に成長する5月中旬〜9月中旬は、1〜週間に1回を目処に芝刈りを行います。

高麗芝などの暖地型芝生が休眠期に入る冬は、基本的に芝刈りの必要はありません、

4月〜5月中旬の芝刈りの目安(高麗芝)

芝生の成長が始まる4月は、3週間に一回を目安に芝刈りをします。5月に入って暖かくなったら芝生の成長スピードも上がるので、2週間に一回を目安に芝刈りをします。

5月中旬〜9月の芝刈りの目安(高麗芝)

高麗芝の成長が旺盛になるこの時期は、週に1回を目安に芝刈りをします。真夏の昼間の芝刈りは熱中症になる可能性があるので、できるだけ早夕の芝刈りをオススメします。

10月〜3月の芝刈りの目安(高麗芝)

高麗芝は休眠期に入り生長しなくなるので、芝刈りの必要はありません。3月に入ったら、更新作業をやりやすくするために、いつもより低めで「枯れ芝刈り」を行い、芝生のシーズンに備えます。

芝刈りに使う道具

芝生は、芝刈り機を使って刈るのが一般的です。芝刈り機にはリール式、ロータリー式といった「刈り込み方法」の違いや、電動式、手動式などの「駆動方法」の違いによって、多くのタイプの芝刈り機が販売されています。

芝生の面積が狭い場合は、電動バリカンや芝刈りハサミで短く刈ることもできます。草刈り機で芝刈り機をすると、凸凹した仕上がりになるのでおすすめ出来ません。

除草作業

芝生に生える雑草ほど厄介なものはありません。抜いても抜いても新しい雑草が生えてきます。しかも雑草は芝生の見た目を悪くするだけではなく、芝生の栄養を奪ったり日陰を作ったりして、芝生の生長にも悪影響を与える厄介者です。

雑草を増やさないポイントは、雑草が小さいうちに除草してしまうことです。除草する方法は下記に紹介する「手作業による除草」か「除草剤の使用」のどちらかになりますが、手作業による除草を基本としてください。除草剤は年間で使用できる回数があるので、雑草が増え過ぎた場合のみ除草剤を使ってください。

手作業による除草

芝生に生える雑草は、こまめに芝生の状態を確認して、雑草の芽を見つけたら早めに手で抜いてしまうのが一番良いとされています。なぜなら、雑草は芝生よりも生長のスピードが早いので、大きく育ってしまうと根から完全に抜くことが難しくなるからです。

また、雑草が種子を飛ばすまで成長してしまうと、周囲に繁殖して芝生全体に広がってしまうので、このような自体を防ぐために、雑草が小さいうちに根から抜いてしまう必要があります。

余談となりますが、芝生愛好家は、手作業による除草作業のことを「テデトール」と読んでいます。テデトールは、芝生の手入れの中でも地味で面倒くさい作業です。しかし、最近は除草作業を楽にしてくれる様々な除草グッズが販売されているので、自分にあった道具を見つけてはいかがでしょうか?

除草剤

雑草が増えすぎた場合や、庭が広過ぎで手作業での除草が追いつかない場合は「除草剤」を使用します。このとき必ず、芝生を枯らさないで雑草だけ枯らす除草剤を使用する必要があります。

除草剤には多くのタイプがあり「枯らす効果のある雑草の種類」などに違いがあります。どれを使っていいか分からない人は、ホームセンターなどで販売されている「芝生用の除草剤」を使用すれば安心です。

芝生用の除草剤には「土壌処理剤系」と「茎葉処理剤系」の種類があります。

除草剤の種類と特徴
種類 特徴
土壌処理剤 土壌から枯らす/効果は長く続く/予防効果がある
茎葉処理剤 葉や茎にから枯らす/効果が早く出るが長続きしない

それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう

土壌処理剤系の除草剤

土壌処理剤系の除草剤は、除草成分を土壌に浸透させて、雑草の根から除草成分を吸収させることで、枯らす効果を発揮します。雑草を枯らすまでの時間がかかりますが、除草効果は数カ月続き、雑草予防が出来る除草剤の種類です。

茎葉処理剤系の除草剤

茎葉処理剤系の除草剤は、雑草の葉や茎に除草剤をかけて使用します。土壌処理剤系に比べて、雑草を早く枯らすことが出てきますが効果は長続きしません。

また、芝生用の除草剤は「年2回の使用まで」と使用回数の制限があることが多いです。商品によって使用回数・使用時期・散布方法は異なりますので、説明書をよく読んで散布をしてください。

芝生の肥料

きれいな芝生を育てるためには、定期的に肥料を与える必要があります。ではどのような肥料を与えたらよいのでしょうか?ここでは、肥料と使用回数の目処などをご紹介します。

芝生に与える肥料は、窒素・リン酸・カリウムが主な成分となっています。そして、肥料のパッケージには、窒素・リン酸・カリウムの割合が表記されてます。例えば、5-2-4とパッケージに表記されている場合は、チッソ5、リン酸2、カリウム4の割合で成分が配合されています。それぞれの成分によって効果が違うので、肥料を与える目的に合わせて配分されている肥料を与えてください。

一般的な園芸用の肥料でも栄養分を与えることが出来ますが、できるだけ芝生用の肥料を使う方が良いでしょう。

肥料成分のまとめ
窒素(N) 葉の色を濃くする
リン酸(P) 芝生の根を生長させる
カリウム(K) 病気にかかりにくする
鉄(Fe) 葉の色を鮮やかにする

肥料成分の効果

窒素(N):成長を促し葉の色を濃くする必要があります。ただし窒素成分の与えすぎると、病気にかかりやすいので要注意です。

リン酸(P):根を生長させる効果があります。乾燥、病気、害虫に強い芝生を作ることができます。

カリウム(K):根を生長させる効果があります。葉や根を丈夫に育てて病気にかかりにくい芝生に育てます。

芝生用の肥料は上記に加えて鉄(Fe)を含んでいることがあります。鉄は葉の色を濃くして色鮮やかにする効果があります。

施肥の時期と回数

肥料は基本的に芝生の生長期に散布します。暖地型芝生の場合は、3月下旬ごろから散布可能ですが、4月から8月の旺盛に成長する期間に散布するのが一番効果的です。

肥料にはすぐに効果が出る「速効性肥料」と、効果が出るまでに時間がかかる「遅効性肥料」があるので、3月に遅効性肥料を散布して栄養分のベースをつくり、4月から8月の間は芝生の状態に合わせて速効性肥料を散布すると良いでしょう。尚、夏の暑い時期の肥料散布は「肥料やけ」をする可能性があるので避けてください。

肥料の種類

芝生用の肥料には、植物性や動物性を使用した有機肥料と化学的につくられた化成肥料があります。ホームセンターなどで販売されている芝生用の肥料でも、十分に効果があります。

肥料の種類
有機肥料 有機物が成分の肥料
化成肥料 化学的に作られた肥料
有機肥料

鶏糞、油粕、骨粉などの有機物が成分となっている肥料です。主に芝生を植える時に、床土に混ぜて使用されています。窒素(N)リン酸(P)、カリウム(K)を含んでいることが多く、カルシウムやマグネシウムなどを含んでいる場合もあります。有機肥料は匂いがきついので、近所の迷惑にならないようにしてください。

化成肥料

化学的に作られた肥料で、窒素(N)リン酸(P)、カリウム(K)を含んでいます。化成肥料には、粒状の固形肥料と、液状になった液体肥料があるので、使用方法に合わせて購入してください。尚、化成肥料を与えすぎると床土が「土痩せに」なる可能性があるので注意してください。

更新作業

芝生を長く育てていると、床土が踏み固められたり有機物が堆積して、芝生が成長しにくい土壌になってきます。この問題を解決するために、定期的に更新作業を行います。更新作業の基本は、エアレーション、目土入れ、サッチングです。この作業によって、芝生が育ちやすい土壌を取り戻すことが出来ます。

更新作業は、年一回を目安に行います。芝生の成長期に行うことが基本ですが、成長が始まる少し前の3月から4月に行われることが多い印象があります。直ぐに効果が現れる手入れではありませんが、綺麗な芝生を長く維持するために、とても重要な手入れとなります。

エアレーション

エアレーションとは、ローンスパイクという道具を使って芝生に穴を開けていく、手入れのことです。

芝生を一度植えてしまうと、下の土壌を耕すことはできません。そのため、植えて年月が経過すると、土壌が徐々に踏み固められて固くなってしまい通気性の悪い土壌になってしまいます。固くなった土壌では芝生の根が成長しにくくなったり、通気性や水はけが悪くなって病害虫の原因となってしまいます。

このような状態を改善するためにエアレーション作業を行い、根に酸素を与えて成長を促します。エアレーションは芝生にダメージを与えるために回復の早い成長期に行います。見栄えも悪くなってしまうので、年に1回を目処にシーズン初めに行うのが良いでしょう。

目土入れ

目土入れとは、芝生全体に薄く目土をかける作業のことです。目土をかけることで、有機物(サッチ)の分解を促し、土壌の微生物の活動を促すことができるので、芝生の発芽を促したり、密度の高い芝生が育つことにつながります。

目土には雑草の種が含まれていない砂質に近い土を使用します。ただし、このような土を独自で入手することは難しいので、多くの芝生愛好家は、ホームセンターで販売されている芝生用の目土・目砂を使われている方が多いようです。

目土入れに最適な時期は、暖地型芝生の場合は3月〜4月の芝生が成長を始める少し前、寒地型芝生の場合は9月〜10月頃となります。また、目土は凸凹を修復する場合にも使用します。

サッチング

サッチングとは、芝刈り時の刈りカスや枯れた芝草・根が堆積したサッチ(有機物)を取り除く手入れ方法です。有機物が堆積すると、通気性や水はけが悪くなって芝生の成長に悪影響を与えます。この状態を改善するために、熊手やレーキを使って芝生の成長を妨げるサッチを取り除きます。

サッチングは、芝生にかなりのダメージを与えるので、回復の早い成長期に行うことが基本です。高麗芝などの暖地型芝生の場合は、成長が始まる少し前の3月から4月に行われることが多いです。

ちなみに、芝生を植えた年については、サッチがほとんどないためにサッチングは不要です。2年目以降はサッチが堆積し始めるので、サッチングは必要になってきます。

コアリング

エアレーションと同じように、芝生に穴を開けて土壌の通気性を上げる為の手入れに、コアリングという作業があります。エアレーションとコアリングの違いは、エアレーションがただ穴を空けるだけなのに対して、コアリングは古い土を取り出して、新しく目土をいれることで、少しずつ下の土を入れ替えることができる点です。

コアリングにはローンパンチという専用の道具を使います。ローンパンチは先端に中空になったパイプが付いており、この部分で芝生の下の土を抜き出すことができます。空いた穴には目土を入れることで、古い土を少しづつ新しい土に入れ替えることができるので、床土の通気性や透水性を上げることができます。

スライシング

スライシングは「根切り」や「バーチカルカット」とも呼ばれる手入れ方法の一つです。

芝生を長く育てていると、根が伸びすぎて密集してしまいそれ以上新しい根が伸びにくくなってしまいます。そこで、スライシングによって古い根を切ってしまい新しい根の成長を促進します。

スライシングにはターフカッターという専用の道具を使用します。ターフカッターを芝生に対して垂直に突き刺して、押し切るようにして芝生の根を切り進めます。

スライシングに最適な時期は、高麗芝などの暖地型芝生の場合は、成長期である3月中旬〜6月と9月頃になります。スライシングは芝生にかなり負担をあたえるので、気温が高くなる7月と8月は避けたほうが良いでしょう。

芝焼き

芝生に堆積したサッチをサッチングで取り除くのではなく、火で燃やしてしまう手入れを「芝焼き」といいます。熱によって、雑草の為、害虫、害虫の卵を駆除する事ができるので、病害虫の予防や成長促進はサッチングよりも効果があります。

ただし、芝焼きは火の扱いには十分に注意して、直ぐに火を消せる準備をしてから行ってください。煙も出るため住宅地での芝焼きはおすすめできません。

芝焼きを行う時期は、芝生の成長期が始まる少し前になります。高麗芝の場合は2月から3月上旬に芝焼きを行います。

病害虫のトラブル

芝生を育てていると、一部が枯れたり、剥げたような症状になる場合があります。間違った手入れや土壌が原因出ない場合は、芝生の病気か害虫を疑がってください。

病気や害虫の被害は放っておいて自然に完治する場合もありますが、最悪の場合は被害が一気に広がってしまう可能性もあります。そのため、まずは早く気づくこと、そして被害が拡大する前に早めに対処する必要があります。下記に主な病気と外注を紹介しますので、症状の見極めの参考にしてください。

芝生の病気

芝生がよくかかる病気には。春はげ症、さび病、ブラウンバッチなどがあります。芝草が黄色になったり枯れたるする症状として現れます。

病気になってしまったら農薬による殺菌処理を行います。それから再び病気にならないように、予防の為の殺菌剤散布をしてください。ただし同じ殺菌剤を何度も続けて使用すると殺菌剤に対して耐性が付いてしまうので、これを避けるために、違う種類の殺菌剤をローテーションで使用してください。

葉腐病

葉腐病には、日本芝と暖地型西洋芝によく発生する「ラージパッチ病」と寒地型西洋芝によく発生する「ブラウンパッチ病」があります。

●ラージパッチ病:日本芝葉腐病とも呼ばれ、数cm〜10mの大きさで芝草が枯れて徐々に拡大します。

●ブラウンバッチ病:10cm〜1mの大きさで芝草が枯れて、早い速度で被害が拡大します。

ラージパッチ病とブラウンバッチ病は、排水性が悪かったり窒素が多い土壌が原因で、雨が多い春と秋に病害が発生します。

擬似葉腐病

擬似葉腐病には、春によく発生する「春はげ病」と梅雨や秋によく発生する「象の足跡」があります。両方とも根まで影響することは少ないので、放置しておいても翌年には回復していることがあります。

●春はげ症:10~50cmの大きさで剥げたような症状が出ます。進行はゆっくりなので気づくのが遅れやすい病気です。放置しておいても自然に回復することがあります。

●象の足跡:3cm程の丸い褐色のパッチが発生します。刈高の高い場合に発生しやすいので、芝刈りの回数を増やすことで予防が可能です。

ピシウム菌が原因となる病気

ピシウム菌が原因の病気には「赤焼病」と「ピシウム病」があります。原因となるピシウム菌には150種類以上の種類があり、病状の違いから赤焼病とピシウム病とに別れます。

●赤焼病:綿腐病やピシウムパッチとも呼ばれる。被害の進行が早いので、気がつくのが遅れ被害が拡大してしまうことがある。

●ピシウム病:赤焼病以外のピシウム菌が原因となる病気はピシウム病と呼ばれます。夏の熱帯夜や台風の時など、気温と湿度が高い時に発生しやすい。

その他の病気

ここまで紹介してきた病気以外にも、芝生の病気には、さび病、フェアリーリング病、ダラースポット病、カーブラリア葉枯病(犬の足跡)などがあります。

●さび病:初夏や秋に高麗芝によく発生する病気。黄さび・黒さび・冠さび・葉さびなどの種類がある。日陰や湿度が高い場所によく発生します。

●フェアリーリング病:キノコ菌が原因で発生する病気。芝生を育てているとよく発生する病気です。病気の原因となるキノコ菌は約54種類以上ありますが、日本では、シバフタケ、ヒダホコリタケ、チビホコリタケ、コムラサキシメジなどがよく見られます。

●ダラースポット病:夏によく発生する病気。丸いパッチができ赤茶色に変色します。進行すると地下茎まで被害にあいます。芝刈り機などによって拡散するので気をつけましょう。

●カーブラリア葉枯病(犬の足跡):梅雨によく発生する病気。犬の足跡のようなパッチが発生するのでこの名前がついています。カーブラリア葉枯病は菌の繁殖力が強く、芝生全体に被害が及ぶことがあるので早めの対策が必要です。

芝生の害虫

芝生に発生する害虫には、シバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシが有名です。しかしそれ以外にも多くの害虫が発生します。

多くの害虫は、芝生の葉を食べる食害を起こします。早めに対処しないと被害が広がってしまい芝生が全滅してしまうので、効果のある殺虫剤を散布して害虫を駆除してください。

シバツトガ

年に3〜4回発生する害虫で、幼虫が芝生の葉を食べる食害を起こします。シバツトガを駆除するためには、スミチオン乳剤などの殺虫剤を、幼虫が活動する夕方以降に散布してください。

スジキリヨトウ

年に3〜4回発生する害虫で蛾の幼虫です。芝生の葉を食べる食害を起こします。スジキリヨトウを駆除するためには、スミチオン乳剤などの殺虫剤を幼虫が活動する夕方以降に散布してください。幼虫が大きくなると殺虫剤が効きにくくなるので、早めに駆除してください。

タマナヤガ

通称ネキリムシとも呼ばれ、年に3〜4回発生する害虫です。幼虫は芝生の葉や茎を食べる食害を起こします。

タマナヤガを駆除するためには、オルトラン粒剤・水和剤などの虫剤を幼虫が活動する夕方以降に散布してください。幼虫が大きくなると殺虫剤が効きにくくなるので、早めに駆除してください。

コガネムシ類の害虫

コガネムシ類の害虫には多くの種類がいます。地域によって発生するコガネムシが違いますが、被害の多くは芝生の葉や茎を食べる食害です。

コガネムシ類の害虫を駆除するためには、スミチオン乳剤などの殺虫剤を、成虫の産卵期や幼虫の初期に散布します。

●ヒラタアオコガネ:コガネムシ類の中で最も早い時期に現れる。

●ウスチャコガネ:4月中旬から5月中旬にかけて発生。

●チビサクラコガネ:6月中旬から8月中旬にかけて発生。

●ドウガネブイブイ:6月上旬から9月下旬にかけて発生。

●シバオサゾウムシ:ゾウムシ類(甲虫)の一種。成虫になっても食害を起こします。

ミミズ

ミミズは芝生に直接悪い影響を与えませんが、ミミズが作る糞塚が芝生の見た目を悪くしてしまうため、芝生愛好家には害虫として認識されています。ミミズは夜行性のため夕方以降に殺虫剤を散布して駆除してください。殺虫剤ではなく忌避剤をしようして駆除する方法もあります。

芝生に生えるきのこ

6~7月の芝生にはよくキノコが生えてきます。キノコ菌はサッチが堆積していたり通気性が悪くいために湿気が多い土壌で発生します。

キノコは胞子を飛ばすことで繁殖します。そのため、芝生に生えているキノコを見つけたら、胞子を飛ばす前に手で抜き取る必要があります。キノコが増えすぎた場合は、グラステン水和剤という殺菌剤を使ってキノコを駆除・予防してください。

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芝生と家

手入れの年間カレンダー月ごとの芝生管理方法

芝生は年間を通して手入れが必要となります。しかも種類や季節によって手入れの内容が異なります。高麗芝における年間のお手入れスケジュールをまとめましたので、参考にしてください。

3月の手入れ

3月になると高麗芝は徐々に成長をはじめて新芽が出てきます。この時期は更新作業が主な手入れとなってきます。更新作業は地味でキツイ作業ですが、芝生の成長に大きく影響するので、この時期にしっかりと行っておきましょう。

3月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 3月の後半からが植える時期です
芝刈り 芝刈りの必要はありません
水やり 水やりの必要はありません
肥料 3月末にチッソ成分10%程度の化成肥料を1㎡あたり20gほど与えます
目土 目土入れに適している時期です
その他 高麗芝が成長の始める少し前のこの時期はサッチング、エアレーション、コアリング、目土入れなどの更新作業を行います

4月の手入れ

高麗芝などの暖地型芝生は4月になると新芽が伸び始めて、徐々に緑の芝生が復活し始めます。また、雑草が増え始める時期でもあるので、こまめな除草作業が必要となってきます。

4月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 高麗芝などの暖地型芝生を植える最適な時期です
芝刈り 2〜3週間に一回を目安に芝刈りをしてください
水やり 基本的に水やりの必要はありません。晴れの日が続いて芝生が乾燥していれば水やりをしてください
肥料 チッソ成分10%程度の化成肥料を1㎡あたり20gほど与えます
目土 目土入れに適している時期です
その他 3月に続いて4月もサッチング、エアレーション、コアリング、目土入れなどの更新作業に適している時期です

5月の手入れ

新芽が出そろい綺麗な緑色の芝生が出来上がっていると思います。5月後半に入ると気温も高くなり、乾燥する日も増えるので、水やりや芝刈りなどの手入れの回数も徐々に増やしてください。

5月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 高麗芝などの暖地型芝生を植える最適な時期です
芝刈り 2週間に一回を目安に芝刈りをしてください
水やり 基本的には水やりの必要はありません。晴れの日が続いて乾燥していれば水やりをしてください
肥料 チッソ成分10%程度の化成肥料を1㎡あたり30gほど与えます
目土 目土入れに適している時期です
その他 5月になると成長も活発化してくるので手入れの回数も多くなってきます

6月の手入れ

6月から8月までは芝生が最もよく成長する時期が続きます。高温多湿の環境となってきますので、トラブルも増えてくる時期です。特に、芝生の伸ばしすぎと乾燥に気を付けて手入れをしてください。

6月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 梅雨入りの前であれば可能です
芝刈り 芝生が勢いよく成長するので週に一度を目安に芝刈りをしてください
水やり 梅雨入り前は芝生が乾燥しないように水やりが必要です。梅雨入り後は水やりの必要はありません
肥料 チッソ成分10%程度の化成肥料を1㎡あたり30gほど与えます
目土 目土入れに適している時期です
その他 伸びすぎた芝生は病害虫の原因になりやすいのでこまめな芝刈を心がけてください

7月の手入れ

芝生が最もよく成長する時期が続きます。芝生は暑さによって枯れることはありませんが、暑さによる水分蒸発によって乾燥しやすいので、水やりに注意してください。春に植えた場合はこの時期に枯れやすいので要注意です。

7月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 気温が高いので高麗芝を植えるのに向いていない時期です
芝刈り 最もよく成長する時期です。週に一度を目安に芝刈りが必要になります
水やり 週に1回か2回を目安に水やりを行います
肥料 チッソ成分10%程度の化成肥料を1㎡あたり30gほど与えます
目土 密度が高くなっているため目土入れには適していません
その他 最も成長する時期が始まります。芝生を乾燥させないための水やりがポイント

8月の手入れ

芝生が最もよく成長する時期が続きます。この時期には高温と乾燥のため、芝生が水分不足となり葉が針のように細くなりやすいので、十分な水やりが必要となります。

8月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 気温が高いので、高麗芝を植えるのに向いていない時期です
芝刈り 最もよく成長する時期です。週に一度を目安に芝刈りが必要になります
水やり 週に1回か2回を目安に水やりを行います。猛暑日が続く場合は水やりの回数を増やしてください
肥料 チッソ成分10%程度の化成肥料を1㎡あたり30gほど与えます
目土 密度が高くなっているため目土入れには適していません
その他 気温が高くなる昼間に作業をしないこと。朝や夕方に手入れをしてください

9月の手入れ

9月になっても高麗芝は綺麗な緑の状態を保っていますが、徐々に成長スピードが衰えていきます。この時期にダメージを与えるとシーズン中の回復は困難となります。

9月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 高麗芝などの暖地型芝生を植えるのに適している時期です
芝刈り 月に3回から4回を目安に芝刈りをしてください
水やり 涼しくなってくるので徐々に水やりの回数を減らしていきます
肥料 リン酸とカリウムが多めの肥料をあたえます
目土 成長を促すための目土入れの必要はありません
その他 成長が徐々に衰えるので、手入れも徐々に少なくなってきます

10月の手入れ

成長スピードが急激に衰えて成長はほとんど止まっています。そのため、手入れはほぼ必要がなくなります。

10月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 高麗芝などの暖地型芝生を植えるのに向いていない時期です
芝刈り 冬の間の芝生を保護するために通常より高めの刈高で最後の芝刈りをします
水やり 基本的に水やりの必要はありません
肥料 肥料を与える必要はありません
目土 成長を促すための目土入れの必要はありません
その他 晴れの日が続いて芝生が乾燥していれば水やりをしてください

11月の手入れ

休眠期に入った高麗芝には基本的に芝刈りの必要がありません。ただし雑草は冬でも生えてくるので除草作業は必要となります。

11月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 暖地型芝生の芝張りには適していない時期です
芝刈り 休眠期のため芝刈りの必要はありません
水やり 休眠期のためで水やりの必要はありません
肥料 休眠期のため肥料の必要はありません
目土 休眠期のため目土入れの必要はありません
その他 沖縄は11月でも暖かいのでこの時期でも手入れが必要です

12月の手入れ

休眠期に入った高麗芝には基本的に芝刈りの必要がありません。ただし雑草は冬でも生えてくるので除草作業は必要となります。

12月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 暖地型芝生の芝張りには適していない時期です
芝刈り 休眠期の高麗芝は生長しないので芝刈りの必要はありません
水やり 休眠期のため水やりの必要はありません
肥料 休眠期のため肥料の必要はありません
目土 休眠期のため目土入れの必要はありません
その他 雑草は冬でも生えてくるので除草作業が必要です

1月の手入れ

休眠期に入った高麗芝には基本的に芝刈りの必要がありません。ただし雑草は冬でも生えてくるので除草作業は必要となります。

1月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 暖地型芝生の芝張りには適していない時期です
芝刈り 休眠期の高麗芝は生長しないので芝刈りの必要はありません
水やり 休眠期のため水やりの必要はありません
肥料 休眠期のため肥料の必要はありません
目土 休眠期のため目土入れの必要はありません
その他 雑草は冬でも生えてくるので除草作業が必要です

2月の手入れ

休眠期に入った高麗芝には基本的に芝刈りの必要がありません。ただし雑草は冬でも生えてくるので除草作業は必要となります。

2月の手入れ
作業名 作業内容
芝張り 暖地型の芝張りには適していない時期です
芝刈り 休眠期の高麗芝は生長しないので芝刈りの必要はありません
水やり 休眠期のため水やりの必要はありません
肥料 休眠期のため肥料の必要はありません
目土 休眠期のため目土入れの必要はありません
その他 後半になったら更新作業の準備として枯芝刈りや除草作業を行います

芝生の冬枯れ

高麗芝などの暖地型芝生は、気温が10℃より低くなると成長が止まり休眠期に入ります。休眠期に入ると茶色く枯れてしまいますが、春になって気温が15℃以上になると、再び新芽が出てきて緑の芝生が復活します。

このように暖地型芝生は、四季を感じることができる種類です。一年中緑の芝生を楽しみたい場合は、寒地型西洋芝を植えるか、ウィンターオーバーシードを行う必要があります。ただし、関東より南の地域で寒地型西洋芝を育てる場合は、夏の暑さを乗り越えられない可能性があるので、管理の難易度も上がります。

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