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芝生ブログ

キノコの繁殖を防ぎ、芝生を美しく保つ方法。サッチングと通気性向上がポイント。 | 芝生ブログ(芝生の管理日記)2024.01.21

芝生におけるキノコの悪影響

芝生愛好者なら誰もが経験したことのある、夜に急に現れる庭のキノコ。見た目が自然に溶け込むように見えますが、これには芝生への悪影響が潜んでいることを知っておくべきです。このページでは、キノコの芝生への影響や予防策について詳しくご紹介します。これらを参考に、美しい芝生を維持する方法を見つけてください。

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キノコが芝生に生える原因は?

キノコの発生タイミングは通常、6~7月の梅雨時期。雨が続くと土壌が湿り、その結果、キノコの発生が促進されます。しかし、芝生にキノコが生えやすいのはなぜでしょうか?土壌の通気性が悪く有機物が溜まっていたり、水はけが悪い場合、キノコの栄養源となりやすくなります。これによって、キノコの繁殖が進み、芝生に悪影響を及ぼす可能性が高まります。

キノコが芝生に与える影響

見た目だけでなく、芝生に生えたキノコは様々な悪影響を引き起こす可能性があります。以下に、その主な影響をいくつか紹介します。

キノコは胞子をまき散らし、芝生全体に広がる

芝生に生えたキノコは、胞子を傘からまき散らし、その周囲に次々と新しいキノコを生やします。このプロセスによって、芝生全体に広がる可能性があり、美しい芝生の外観を損ないます。

キノコの菌糸体が土壌の通気性や水はけを悪化させる

芝生の下で成長するキノコの一部は「菌糸体」と呼ばれ、これが土壌の中で層を形成します。この「菌糸体」が通気性や水はけを悪化させ、結果として芝生の健康に影響を与える可能性があります。肥料が行き渡りにくくなり、芝生が病気にかかる可能性も。

フェアリーリング病の原因となることも

キノコの菌が過剰に繁殖すると、「フェアリーリング病」が発生することがあります。これにより芝生が環状に変色し、最終的には枯れることがあります。この病気の原因として、キノコが関与することがあります。

芝生に生えるキノコの種類

芝生に生えるキノコは50以上もの種類が存在します。では、具体的にどのようなキノコが芝生に生えるのでしょうか。以下にいくつか代表的な種類をご紹介します。

ヒメホコリタケ

芝生に映える白くて球状のヒメホコリタケ。雨季から秋にかけて発生し、傘の部分に穴が開く特徴があります。トゲのないものは「チビホコリタケ」と呼ばれています。

シバフタケ

ナメコの仲間で、黄土色~茶色の傘を持つシバフタケ。雨季から秋にかけて出現し、ヨーロッパでは食用とされることもあります。

キコガサタケ

細長い茎に三角帽子のような傘を持つキコガサタケ。白っぽい色合いで目立ち、梅雨から秋にかけて発生します。

ハラタケ

白い傘とピンク色から茶色に変わる柄を持つハラタケ。春から秋にかけて発生し、食用にされることもあります。

ドクベニタケ

鮮やかな赤色の傘を持つ毒キノコ、ドクベニタケ。夏から秋にかけて発生し、食べてはいけません。

おもなキノコの発生時期

ヒメホコリタケ: 梅雨から秋にかけて
シバフタケ: 梅雨から秋にかけて
キコガサタケ: 梅雨から秋にかけて
ハラタケ: 春から秋にかけて
ドクベニタケ: 夏から秋にかけて
芝生に生えるキノコには様々な種類があります。一部は食用とされるものもありますが、庭に生えたキノコの食用には注意が必要です。

芝生にキノコが生えないように予防する

芝生にキノコが生えにくい環境を整えるためには、以下の予防策が重要です。

サッチングで有機物を取り除く

サッチングは、芝生の刈りカスや枯れた芝生が有機物となって堆積することを防ぐ方法です。これらの有機物はキノコの栄養源となります。サッチング作業やサッチ分解剤の使用により、芝生下の有機物を効果的に取り除くことができます。サッチングは芝生の健康維持において重要な作業であり、定期的に行うことをお勧めします。

土壌の通気性を良くする

土壌の通気性が向上すると、芝生の中のキノコの繁殖が難しくなります。エアレーションやコアリングを行い、土壌の通気性を確保しましょう。これらの作業は芝生に穴をあけることで土壌の通気性を向上させ、キノコの発生を抑制する役割があります。これらも芝生の定期的なメンテナンスに取り入れましょう。

芝生周辺の風通しを良くする

芝生を植えた場所の風通しが悪いと、水分がたまりやすくなり、キノコが発生しやすくなります。風通しを良くするためには、周囲の障害物や遮蔽物を調整して風の流れを改善しましょう。これにより、芝生周辺の湿度が適切に保たれ、キノコの繁殖が防がれます。

キノコ予防剤の利用

キノコ予防剤(フンギシン)は、芝生や庭に散布してキノコの発生を抑制するための薬剤です。特に湿度が高く雨の多い時期に効果的であり、定期的に使用することでキノコの発生を予防できます。ただし、使用時には指定された方法に従い、慎重に取り扱うようにしましょう。

キノコを除去する方法

既に芝生にキノコが生えてしまった場合、以下の方法で取り除くことができます。

手で取り除く

少量のキノコであれば手で優しく引き抜くことができます。ただし、キノコには有毒なものもあるため、手袋の使用が重要です。注意深く取り扱いましょう。

草刈り機を使用する

多くのキノコが生えている場合は、草刈り機を使用して一度に大量のキノコを取り除くことができます。ただし、芝生にも影響を与える可能性があるため、慎重に行いましょう。

キノコ用の殺菌剤を使用する

既に生えたキノコを効果的に取り除くには、キノコ用の殺菌剤の利用が役立ちます。ただし、これらの薬剤は慎重に使用する必要があります。指示通りに散布し、周囲に影響を与えないよう注意深く取り扱いましょう。

まとめ

芝生に生えるキノコは見た目だけでなく、芝生の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。予防策を講じることで、美しい芝生を維持しやすくなります。サッチングや土壌の通気性向上、風通しの確保などの対策を実施することで、キノコの発生を防ぐことができます。また、既に生えてしまったキノコに対しては、手作業や草刈り機、殺菌剤の利用などで効果的に取り除くことができます。

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