トヨタの芝生TM9は一般家庭で手軽に楽しめる芝生 | 芝生ブログ（芝生の管理日記）2019.05.19

いきなり広告宣伝のようなタイトルですが、トヨタからお金をもらっている訳ではありません。

今回はいつもブログ記事から少し趣向を変えて、トヨタ自動車が開発した芝生、TM9を紹介してみたいと思います。すごく育てやすい芝生の品種なので、これから芝生を植える人は必見です。

TM9は、日本語で「ティーエムナイン」と読みます。車を作っているあのトヨタ自動車が開発した芝生の品種です。
さすが、ゆりかごから墓場までと話題にもなる世界のトヨタ。芝生業界にも抜け目なく進出していたのでした。

まず先に結論からですが、TM9は芝刈りの回数が少なくなるように品種改良されており、家の庭に芝生を植えたいけれども、手入れの手間が大変そうで不安な方におすすめの芝生です。

今回の記事を読んでいただくことで、、TM9の特徴・メリット・デメリット・植え方・入手方法・費用面などがわかります。

高麗芝を品種改良したTM9 （ティーエムナイン）

TM9 （ティーエムナイン）はトヨタ自動車が開発した芝生の品種です。
TM9の普及によって、緑化が促進されることで、ヒートアイランド現象の緩和、Co2 削減による地球温暖化の低減につながることを目的に、日本で多く使われている高麗芝（Zoysia.matrella）をベースに品種改良された芝生の品種です。2005年に愛知県で開催された愛・地球博のトヨタグループ館にも使用されました。

芝刈りと肥料の回数が少なく手入れが楽なTM9

TM9の最大の特徴は、なんといっても芝刈りの回数が少なくてすむこと。なんと年に1回か2回の芝刈りで、美観を維持できるのです。

高麗芝の場合は、週に1回～2回の芝刈りが必要になってくるので、少なくとも年間で20回前後の芝刈りが必要となるので、大幅な手間の低減となります。

なぜ芝刈りの回数が少なくてもいいのか?

理由は、芝の葉が伸びるスピードが遅いからです。（高麗芝の半分のスピード）
茎が横に伸びるスピードはそのままに、草丈が伸びるスピードが遅くなるように品種改良されており、しかも茎の節間隔が短いので、密度の高い芝生を作ることが出来ます。

また、芝刈りの回数が少なくなることによって、芝刈りの時に失われる肥料分も少なくなるので、施肥の回数も少なくてすみます。

その他にも、高麗芝よりも緑が濃く葉が柔らかいので素足でも歩ける、日当たりが悪くても育てやすいなどの特徴があります。

TM9の気になる値段は？

TM9Hは品質が高い芝生だけあって、高麗芝に比べて価格は高めです。ホームセンターなどで売られている高麗芝と比べると3倍くらいの価格となります。

植えた後の管理の手間などのメリットを考えると、TM9が一番良いのでしょうが、芝生の面積が広い場合は躊躇する価格ですね。

予算に余裕がある方は、もちろんTM9で決まりでしょう。

芝奴隷の楽しみ、芝刈りの回数が少ない

良いことだらけのTM9ですが、芝刈りの回数が少なくて済むということが、芝奴隷にとっては、逆にデメリットなのかもしれません。

日々芝生の世話に追われる芝奴隷にとって、サッチングやテデトールなど、地味で辛い作業が多い芝生の手入れの中でも、芝刈りは数少ない楽しい作業の一つです。（個人的な見解ですか）
伸びた芝生を刈る時の感触、刈った後の爽快感は格別です。そんな楽しみを一つ、奪ってしまうのですから、芝奴隷にはTM9は向いていないかもしれませんね。

もちろん、芝生の手入れの手間を減らしたい方には超おすすめの品種です。